大手からベンチャーへ、そして起業家へ

DigiManが描く、未来の経営者育成パス

「将来は独立したい」「経営者になりたい」と考えながらも、大手企業の安定した環境から一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。

キーエンスにて実績を積み、現在はDigiManのSales Science事業部のゼネラルマネージャーを務めている菊地幸平。彼はいかにして安定した大手企業を離れ、創業間もないDigiManで成長を重ねているのか、その実体験に迫ります。

菊池 幸平|Kohei Kikuchi

  • 2019年 株式会社キーエンス 入社
  • マイクロスコープ事業部にて、5期過去最高売上達成
  • 新入社員の育成担当としても活動
  • 2024年3月 DigiMan参画

この記事を読んでほしい人

  • 大手企業からベンチャー企業への転職を考えている方
  • 将来的な起業を考えている方
  • DigiManに興味がある方

キーエンスに入った本音と実態

キーエンスへの入社理由

「私の企業選びの軸は、学生時代のイタリアンレストランでの経験から生まれました。単に料理を提供するだけでなく、シェフの思いをお客様に伝えることで、お客様の体験が豊かになる。この『付加価値の創造』が自分のやりたいことだと気づいたんです。」

キーエンスへの入社を決めたのは『説得面接』での体験でした。『美術館に行きたくない面接官を3分で説得する』という課題で、面接官の本音を引き出した上で新しい価値観を提案しました。この経験から『この会社は自分の提案力を試してくれる環境だ』と確信したんですよね。」

キーエンスでの成長と挫折

「入社後は、富山県でマイクロスコープの営業を担当した後、東京本社に転勤しました。それからは、チームリーダーとして大手企業の本社営業も担当しました。キーエンスでの5年間で、営業の基本から応用、そして組織マネジメントまでを体系的に学振ことができたと思っています。」

転職を決断した理由:成長の限界を感じて

順調にキャリアを積んでいた菊池でしたが、「このままでは、ビジネスパーソンとしての成長に限界が来てしまうのではないか」という危機感から、キーエンスを離れる決心をします。

成長環境の渇望

「1つ目の軸は『成長環境に身を置きたい』という思いでした。将来的に起業したいと考え始めていた私にとって、安定した出世ルートが決まっている環境では、新しい事業を自ら生み出す経験や、変化の激しい市場でビジネスを動かす実践的な経営視点を養うことが難しいと感じました。事業をゼロから作っていくことで、強制的に成長できる環境を求めていたんです。」

チームで戦いたい

「2つ目は『チームで戦いたい』という願望です。大手企業の営業では、会社への帰属意識が薄く、個人での営業成果は上げられても、それが会社の成果に直接的にどう貢献しているのか実感しにくい、ある種の虚無感がありました。 もっと仲間の成功を喜んで、自分の成果が会社の成果に直結するような環境で働きたかった。」

DigiManを選んだ決定的な理由

人とのつながりから見えた企業文化

「安達さん(現CEO)と海老根さん(現CSO)は、キーエンス時代に違う部署にいるにも関わらず、私の成長を本気で考え、営業の本質を教えてくれた人たちでした。

営業力の本質を一番理解していて、人を育てることに情熱を注ぐ——そんな人たちです。『この人たちのもとでなら、起業に直結する力が身につけられる、自分が本当に貢献したいと思えるチームが実現できる』と思ったんです」

現場と組織を動かす力:
DigiManで磨かれた“経営者視点”

大手企業とベンチャーでのマインドの劇的な変化

「会社で起こった問題や誰もしたがらないことが『誰かがやってくれる』ではなく、『自分がやらないといけない』という思いで行動することが増えました。

常に会社全体のために何ができるかを考えて、率先して動く意識が芽生えましたね。」

部下への向き合い方のこだわり

なぜメンバーの育成に力を注ぐかというと、『プロフェッショナルであることが仕事の価値観』だからです。プロとして成果に責任を持って、やり切る覚悟を大事にしています。

だからこそ、自分がマネジメントを勤めるチームの営業クオリティも妥協したくないと思っているんです」

「営業代行企業の『駄目なあるある』である、『属人化による品質低下』には陥りたくないと思っています。

DigiManはそうならないように全員が営業のプロフェッショナル人材として、社長と同じクオリティの営業ができる会社でありたい。そのためには育成しかないと思っているので、そこに一番熱量をかけて仕事しています」

大手とベンチャーの人材特性への対応

「大手に入社する人は『この組織で一番になりたい』と目標が明確であるのに対し、ベンチャーに入社している人は『成長したい』『事業を作りたい』といったより多様なモチベーションで入社すると多いと感じています。

その人達に対し、こちらからGOALを設定してあげることが結構難しいなと思っています。

特に、中途入社の社員が多い環境では、それぞれの目的や価値観が異なります。また、それらは入社後も日々変化していくものだと実感しています。そのため、日常的なコミュニケーションを通じて、メンバーの思いに寄り添うように心がけています」

経営者としての素質を磨く

このように、数字の管理とメンバーのマネジメントを両立させる経験は、まさに経営者の視点を養っています。

菊池は部下への熱心な教育を通じて、個人の成果だけでなく、組織全体を巻き込んで成功するためのリーダーシップを、実践を通じて身につけているといいます。

将来的なキャリアプランと
起業への準備

起業への最重要ステップ:権限移譲能力の習得

「まずは今任されている事業を他の人に任せることができるようになることです。起業では、誰かの力を借りたり、誰かに任せたりする力が必須だと思っています。

今はまだ自分自身が頑張っている部分が大きいですが、今任されている事業を他のメンバーに任せられるようになることが、次のステージへ進むための最重要ステップだと考えています。」

経営者である安達さんとの距離が近いDigiManの環境を最大限に活かして、この力をいち早く吸収したいですね」

最後に|読者へのメッセージ

「現状に満足せず、新しいことにチャレンジしたいという強い意志を持った方であれば、必ず活躍できる環境が整っています。

今の自分を超えていきたい、そんな想いを持った方と一緒に、会社の未来を創っていきたいと考えています。」