DigiMan CEO安達 × GM菊池 対談記事
〜「令和の事業創造」を現場から〜
「年収2000万円を捨てて得た『本当の裁量』とは何か?」
今回は、元キーエンス出身で現在は株式会社DigiManを率いる安達昭典CEO、そして同じくキーエンス出身でSales
Science事業部のゼネラルマネージャーを務める菊池幸平氏による対談をお届けします。
彼らはなぜ安定した高年収環境を離れ、創業間もないスタートアップで事業創造に挑んでいるのか。そして、そこで手に入れた「真の裁量」と「経営者としての実践経験」とは、具体的にどのようなものなのか。
あなたが培ってきた営業スキルを最大限活かしながら、事業を一から立ち上げる醍醐味について、包み隠さず語り合いました。
安達 昭典
CEO/代表取締役社長
菊池 幸平
GM
第1章
【キーエンスのリアル】培った営業力と見えてきた限界
——年収2000万円環境で身についた「異次元の基準」
安達
キーエンスでは20代で年収2000万円を得たが、その対価として求められるパフォーマンスの水準は他では味わえない。
菊池
「当たり前の基準」の高さが最大の学び。月60件の訪問、1件ごとの徹底した振り返り、訪問直後の電話報告で90分のフィードバック——これが日常でした。
——転職を決意した「あの瞬間」
菊池
プルデンシャル生命の友人から「Goodな人生か、Excellentな人生か?」と問われ、安定よりも挑戦を選ぶと決めた。仲間と熱狂し、自分のスキルを最大化できる環境を求めて。
安達
安定の外へ出る不安はあったが、技術進歩が加速する時代に、さらなる成長には現状維持では足りないと感じた。
第2章
【DigiManの現実】実際に手に入れた「経営者視点」とは
——菊池が現在担っている具体的な裁量と責任
安達
DigiManでの菊池の現在の役割を具体的に説明してもらおう。
菊池
Sales Science事業部GMとして、
- ・月次売上目標の設定と達成
- ・12名のメンバーの育成・評価
- ・事業戦略の立案と実行
安達
基本は口出ししない。目標・戦略・育成まで完全委任。ただし、結果責任は明確に。
——大手では得られない「事業創造の実体験」
菊池
自分の判断が事業の成否に直結する環境。IVSで自ら獲得した新規顧客が現在の売上の柱となり、やがてチームが実行する事業へとスケールした。
安達
個人の営業から生まれた仕事が会社の中核へ——それが「事業を産む」こと。大企業では見えにくい連鎖が、スタートアップでは手触りを伴って見える。
第3章
「人材育成」も経営者としての重要な実践
——育成で意識していることは?
菊池
営業代行の「属人化による品質低下」を避けるため、全員が社長と同等のクオリティで営業できる組織を目指す。ベンチャーは動機が多様だからこそ、個々にGOALを設定し最短距離を示す。
安達
個別対応は負荷も大きいが、その分マネジメントスキルが飛躍。大企業にいれば10年後の経験を、今ここで先取りしている。
第4章
【令和時代の営業論】AI×営業の進化
——どんなに優秀でも、なぜまだ成長できるのか?
安達
AI前提で業務フローを再設計する今の仕事が圧倒的に面白い。マッチの付け方を磨くより、ライターとガスコンロを統合する設計に価値がある。
菊池
課題抽出は業界データからAIが支援し、商談振り返りは自動文字起こしと会話分析で可視化。大手での営業知見×AIで、対象市場を拡張できる。
第5章
メッセージ:あなたのスキルが最大限活かせる環境
——「自分のスキルを活かしたい」あなたへの具体的提案
安達
大手で成果を出してきたスキルはDigiManで必ず活きる。ただし使い方が変わる。訪問30件の先に「選定理由」「50件に増やす設計」「他者へ展開する方法」という経営者視点が乗る。
菊池
判断が即売上に反映され、成長実感として返ってくる。ここが大手との決定的な違いです。
——チームで熱狂しながら成果を出す醍醐味は?
菊池
「降りてきた目標の達成」ではなく、「事業をどう作るか」をチームで考え、成果が会社成長へ直結する感覚が最大の魅力。
安達
個人の成功より、チームの成功。仲間の成功を心から喜べる文化を大切にしている。